大好きな磯みゆき先生の作品。自宅の本棚に置いています。
くまのぬいぐるみは、店の主人に「しっかり抱っこしてもらうのよ」とお店に並べられました。
でも、くまは抱っこと言うものを知りませんでした。
一緒に並んでいたサルは「だっこは、とってもいいもんですよ。抱っこしてもらえればわかります」と言っていた。
くまは、いつか抱っこしてくれる人がきてくれると信じて待っていました。
お店には色々なお客さんがきました。
入院している奥さんのためにぬいぐるみを買っていくおじいさん、弟のプレゼントをお母さんと一緒に選びにきたお兄ちゃん、古い人形を抱きしめ新しい人形はいらないと父親に伝える女の子。
本当に、色々なひとたちがやってきます。
でも、くまはまだ抱っこを知りませんでした。
もう抱っこは諦めよう、心が冷たくなってきました。
でも…。
ラストはホッと温かい気持ちになれます。
長男は「あぁ、よかった」とくまの気持ちになって、胸をなでおろしていました。
本を読んだ後、長男をしっかり抱きしめました。
抱っこの大切さを再確認できました。
素敵な絵本です。