ある日「ぼく」のうちの郵便箱にカエルが住み着いてきました。「ぼく」にとってもカエルにとってもこの郵便箱は自分のもの。でも手紙は「宛名」の名前の人のものです。カエルはこの郵便箱に手紙を入れれば「ぼく」から手紙がくると思い、毎日手紙がくるのを待っていました。このカエルの健気さが「はっぱには、一まい一まい『てがみをください』と・・・」を読んだときにやっと気が付きました。もう「ぼく」とカエルは会えないかもしれないし、ましてカエルの住所なんて・・・と現実的に考えてしまうと最後はとても切なく感じました。
でも子供は違いました。「カエルさんがまたお手紙をポストに入れればいいのにね!」と明るく言っていました。カエルが自分の住所を書いて「ぼく」のうちのポストに入れれば「ぼく」からお手紙が届きますものね!