川端さんの落語絵本の大好きな10歳の息子と読みました。
「めぐろのさんま」は他の落語絵本と比べると、
これぞ落語!という感じがやや少ない気もしましたが、
当時の様子がとっても分かりやすい、勉強になる絵本でもありました。
庶民の食べていたさんまを召し上がり、その味が忘れられないお殿様。
しもじもの食べるものと、上流階級の人々の食の違い。
どうしてとのさまは暖かい焼き立ての鯛が食べれないのか?
そしてさんまをご所望になったおとのさまのために、
料理人たちがしたことは?
大人の私でも、「へぇ〜」といったことばかりです。
落語だから全くのノンフィクションではないにしても、
本当にこういうことは行われていたんだろうなぁと思います。
このあたりがとっても分かりやすく描写されていて、
なかなか面白く、ためになった一冊でした。