青い空のバック、その前に描かれた白い建物《ニコライ堂》が表紙絵です。
とてもインパクトのある表紙だなと、感じました。
前半は、どこへ行っても「ありがとさん ありがとさん」十バムおばあちゃんのシーンばかりでしたが、後半、橋が出てくるとお話は「神戸の震災」に移ります。
他でもない、おばあちゃんと一緒に散歩をしている“アスカ”は、両親が体を張って掛けた最後の橋のおかげで、神戸で起きた震災を生き抜いた。というちょっと切ない物語でした。
司修さんのはっきりとした色合いの絵なので、
遠目が効き、読み聞かせとしても使えますが、もし学校などの読み聞かせに使うときは事前によく練習して、読み手がないように感化されて泣くことがないように、書かれている内容がしっかりと聞き手に伝わるようにしてから望みたいです。
読み聞かせに使うなら小学校2年生以上かな、アスカはまだ小さな女の子ですが、意外と中学生、高校生などにもいいかなと、思います。