1986年に出版された作品です。
好奇心旺盛なカモの子どもがちょうちょを追いかけていき、
その子を探して、カモのお母さんときょうだいたちが追いかけていくストーリーになっています。
活字は大きく、一ページに一言ずつで短いです。そのぶん絵で物語を語ってくれています。
カモのお母さんが行く先々で水辺の生き物たちに「うちのこみませんでしたか。」と聞いていきます。その画面のどこかにいつもちらりとカモの子が見えているので、これは積極的に参加型にして、聞き手のお子さんたちに参加してもらいたい作品です。
(「うずらちゃんのかくれんぼ」と近いものがあります)
後、よく見ていると面白いのが、お母さんと一緒に行動しているコガモたちが、何気にお母さんの動作の真似をしているんです。
とっても楽しい作品です。
読み聞かせに使うときは1ページ1ページ、聞き手の子どもたちが行方不明(?)のコガモを絵の中から見つけられる時間をたっぷりとって進めると、なおいいかもしれません。