原題は『THE MIRACLE OF THE FIRST POINSETTIA』。
その原文のニュアンスも大切にしたいです。
メキシコのクリスマスストーリーの再話のようです。
クリスマスイブ、少女ファニータは、教会に行くのをためらっているのです。
なぜなら、貧しくて贈り物がないから。
教会に入るのをためらっているファニータに、天使像が語りかけます。
クリスマスシーズンによく目にするポインセチアの花には、
こんなストーリーがあったのですね。
ファニータの切ない気持ち、家族の温かい言葉、まさしくクリスマスにふさわしい、
心染み渡る読後感です。
贈り物の本質についても、そっと教えてくれます。
ポインセチアの赤い色がとても素敵です。
今度花屋さんで、じっくりと実物のポインセチアを見てみたいです。
メキシコのクリスマスの様子も丁寧に描かれて、
ピニャータ(くす玉人形)や、ポサダという行事の様子もわかります。
メキシコに興味があるので、その意味でもいろいろ知ることができて嬉しかったです。