「夏の記者」 ママの声

「夏の記者」。
もしこんなイベント！？があったなら、これはすごい経験になるのではないでしょうか。
机の上では学べない学びかも知れませんね。
本の中で、本来の自分が経験できない何かを疑似体験したような気持ちにあるのも、また読書の醍醐味に感じます。

スポーツドームの十万人目の時になにか事件があった？
関係する大人たちが口裏を合わせて真実を隠す中、主人公の少女佳代と共に真実が気になりました。
大人たちの行動は分からないでもないけれど。
最後の選択はみんな立派だと思いました。なかなかできないでしょう。

この作者の「アン先生」シリーズが大好きなので、図書館で新刊を見つけて（といっても出版されたのは昨年の１０月だったようですが）、
借りてきました。

「アン先生」と比べると、主人公が小学校５年生なので、読み手の年齢層は少し下になりそうです。そして、良くも悪くも主人公がとってもまじめな正義感ある少女なので、
さらっと読める軽いタッチのお話が好きな人は、ちょっと苦手かもしれません。
特に、今現在、自分が子どもの頃思い描いていた素敵な大人でない場合の大人たちは読んでいて、胃が痛くなるかもです。

うちの子は、「アン先生」みたいなノリを期待していたので、これは読みたくない。といわれてしまいました。（残念）

好みもありますが、小学校高学年くらいのお子さんにお薦めしたいです。