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認知症になっているおばあちゃん。たまにぼくのことを「よしお」とお父さんと間違えてしゃべります。そんなおばあちゃんをぼくをはじめとする家族は「むかしのくににいってしまう」と表現しています。なるほど〜と思いました。 老いていくおばあちゃんをぼくの目線から描いた作品で、とてもよく表現されているなと感じました。最初は主人公のぼくが間違うおばあちゃんに少し腹を立てている様子でしたが、おばあちゃんがいなくなって必死で探すぼくが「ぼくおばあちゃんの子になってあげる」と表現するところ、峠で見つかったおばあちゃんはやっぱり孫ではなく息子と思って主人公のぼくと接するけど、自分のコートを当たり前のようにそっとぼくにかけるところに胸をうたれます。 老いていくおじいちゃん、おばあちゃんを学ぶ素晴らしい作品だと思います。
投稿日:2016/01/27
認知症のおばあちゃんの物語です。 ひろくんのおばあちゃんは、少し認知症が始まっていて、ひろくんのことをよしお、と、お父さんの名前で読んだりします。 そのことを、おばあちゃんは時々、むかしのくにへ行ってしまうから、と家族が表現していたことに、優しさを感じました。 おばあちゃんがお父さんの名前と間違えることにムッとしていたひろくんでしたが、 おばあちゃんが行方不明になって見つかった時には、むかしのくにへ行ってもへいき、ぼく、おばあちゃんのこになってあげると言っていて、 それはきっと、おばあちゃんがむかしのくにの人になってしまっても、おばあちゃんはおばあちゃん、元気でいてくれたらそれでいいよ、てことなのかもしれませんね。 認知症への理解の仕方がとにかく温かくて、万が一親に同じようなことがあった時、こんな風に見守れたらいいなと心から思いました。
投稿日:2021/01/29
自分の母親と近居の関係になって もうすぐ5年。 娘たちはおばあちゃんにすごくなついています。 まだこの絵本のおばあちゃんのようには なっていませんが、 近い将来ならないとも限らない…。 そう思いながら読むと なんとも他人事とは思えない…。 痴呆になってしまった おばあちゃんと孫の関係をうまく描いた絵本です。
投稿日:2015/07/29
おばあちゃんはボケが始まって、孫のことを自分の息子と間違えて呼んでいます。孫にとってそれはなんだか嫌で悲しいことだったけど、 そんなおばあちゃんを家族でやさしく見守っていく姿。 老人社会、福祉そんな難しい問題を子供たちにも分かりやすく感じてもらえる良い本だと思います。 おばあちゃんはボケてしまうけど、いつまでもやさしいおばあちゃんには変わりなく。とても家族愛が詰まったお話です。
投稿日:2009/11/21
長男が図書館で借りてきました。 私の祖父が、今、このおばあちゃんと同じ状態です。 もうすぐ5歳になる長男になんと説明しようか、ずっと悩んでいた時にこの本に出会いました。 とても素敵な表現だと思います。 息子に「大きいおじいちゃんは時々昔の国に行くからおかあちゃん(孫の私)の名前がわからなくなるんだよ」と説明すると納得したようでした。 読み終わった後に心がジーンと温かくなるお話でした。 どこかで見かけたら是非一度、手にとって読んでみてください。
投稿日:2008/10/17
いつも、園に行くひろくんを、バス停まで送り迎えしてくれるのはおばあちゃんです。そのおばあちゃんが、ある日いなくなりました。 いつかは、こんな日がやってくるのでしょうか。核家族で生活していると、なかなか理解できないおばあちゃんたちのことですが、ひろくんはきちんとわかってあげて受け入れることができているようで素晴らしいと思いました。 本当の優しさは、こんな環境で培われていくのかなあと改めて思うことでした。
投稿日:2008/08/16
私の実家には97歳になるおばあちゃんがいます。時々意味不明なことを言ったり同じことを何度も繰り返し言ったりしています。2人の息子はいつでもおばあちゃんに優しく接していますがこの本を読んでからもっと優しくなったような気がします。老いていく事を素敵に教えてくれてるようなきがします。2年生の読み聞かせで涙を流す子もいましたよ。
投稿日:2006/02/08
人は老いれば、いつかは「昔の国」の人になってしまうかも知れない。子供に教えるのに、この言葉は、とても適切であるかのように思えました。 大好きなおばあちゃん、でも時々、孫の名前をお父さんの名前で呼んでしまったり、突然いなくなったり、おかしな言動をしてしまうこといっぱい。 このお話は、5才の息子に、その現実を教えてくれて、素直に受け入れてくれるように書かれていると思いました。 息子は、おじいちゃんとおばあちゃんとは、遠く離れているので、こういうことは分かりません。 でも、こういうお話は、とっても大切だと思います。 自然に優しさが、出てくるような素敵なお話でした。
投稿日:2004/06/09
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