普通の絵本サイズなのに、読みごたえばっちりの冒険譚でした。
たこの『へんたこさん』には秘密の夢がありました。
それは、船の船長になって世界中の海を旅することです。
でも、タコの自分にはとうてい無理な夢だろうとあきらめていました。
そんなある日、いつものように海の上に浮かんで船を眺めていたへんたこさんの頭に、一そうの釣り船がぽかりとぶつかります。
その瞬間、あきらめていた夢があふれ出し…?
夢にチャレンジすることに、人も動物も、もちろんタコにも違いはないんだなぁとしみじみ実感させられました。
船長になる夢をあきらめず、いくつもの試練に立ち向かうへんたこさんの頑張りには、読んでいて頭が下がる思いでした。
子供達にも、頑張って夢に立ち向かうことの大切さを読み取ってほしいなと思いました。