絵本の目的はハッキリしています。
「1〜10までの数のしくみを自分の力でつかみとってもらう」こと。
文字にすると何やら厳しい感じがしますが、とんでもない。
ページをめくるのが、とても楽しい本です。
最初に、作者からの本の読み方に関するメッセージがあり、その後は絵のみ。ページは、所々くりぬいてあって、前後のイラストが少しのぞけます。
読み手は、左のページから右のページへ、一人ずつ移っていく子どもを数え、隠れている部分は推理して、気がつくと、足し算引き算をしています。女の子だけ数えるとか、誰が何番目に移ったとか、後ろのページから前のページに戻るとか、色々な組み合わせで遊べますし、家具が移っていくのを見つけるのも面白い。
小さな子どもと一緒に楽しみたい、一冊でした。