どなたかが「一番好きな絵本」にこの本を挙げていたので、ずっと気になっていました。読んでみると黄色と赤で色付けされた挿絵もおしゃれ、ストーリーも素敵で、私も大好きになりました。
ピックルズはこねこを追いかけてばかりいるのらねこ。パンチのきく前足で何か素敵なことをしたいと思ってはいるのですが、なかなか機会に恵まれず、冴えない日々を送っています。そんなピックルズが、親切なグッドカインド奥さんと消防士の世話で消防署で暮らすことになりました。
柱を滑り降りる練習や、自動車に飛び乗る練習、火事のときホースを前足で押さえて消防士が水をかけるのを手伝ったりして、立派な消防士の一員になっていきます。署長さんから贈られた消防士の帽子をかぶり、はしご車に乗り込むピックルズは本当にかっこいいです。
絵本と児童書の間くらいなので、5歳くらいから楽しめます。挿絵は表情がなくスマートに描かれており、もしかしたら子どもが自らすすんで手に取るタイプの本ではないかもしれないので、ぜひ大人が手渡してあげて読んであげると良いと思います。我が家の5歳と7歳の娘たちも、はじめはあまり乗り気でなかったのに、一度読んであげると大好きになりました。
ピックルズは、「黒ネコジェニーのおはなし」シリーズの登場人物ということなので、こちらもぜひ読んでみようと思います。