レトロな色合いに、哀愁漂うパンたち、行儀よく座るやきそばパンの表紙は、まさに昭和の香りが・・・、と図書館で手にとったのは、平成生まれの娘でした(笑)。
個性あふれるパン達の表情がなんともいえません。
それも、やきそばパンって、私の中ではやんちゃなイメージ、メロンパンは現代っ子・・・だったのですが、このお話では、全く逆の個性付けがされていて、そのギャップもまたおもしろく、娘とパン達の表情を細かく観察しながら読みました。
近所にオシャレなパン屋さんができて、すっかり流行らなくなったおじいさんのパン屋さん。幼いころにこのお店に通っていたお母さんが、子どもを連れて、なつかしのパンを買うことがきっかけで、おじいさんをはじめ、パン達に笑顔がもどります。
シンプルなストーリーですが、絵が味わい深いので、親子でじっくり読みいることができました。