これは、昔話……?あれあれ……?
と、思いながら読みました。
インドネシアの昔話「豆じかカンチルのはなし」とか、
中国の昔話でトラが穴に落ちる話とか(タイトル忘れました)にすごく似ていますが、ちょっとずつ違いました。
そいういう昔話のいいトコ取り!みたいな話ですが、テンポがよくて、お話にとても惹きつけられました。
正直、読みやすくて物語もお話のテンポも面白かったです。
作者が歴史学を学んだ人で、伝記絵本なども手掛けていたからなのでしょうか。たぶんそれで、昔話っぽい作りの面白い世界がえがけるんだと感じました。
エリック・ローマンの絵も、お話にすごく合っていて、はっきりと見やすく構図も読み手(聞き手)を楽しませてくれる方向から描かれていて、すごくよかったです。
昔話をただ現代の作者が自分流に描く作品も世の中には多く出ていますが、この作品はただの昔話のマネ絵はなくて、私的にはものすごくヒットしました。
これはぜひ、子どもたちのお話会で読んで紹介したいです。
おはなし好きのお子さんなら、4,5歳くらいから楽しめると思いますし、意外と中学生・高校生のお子さんたちにもお薦めしたいです。
明るく楽しいお話の展開が日常のいい気分転換になりそうな気がします。