本当は留守番をしていなくちゃいけないこぶたが散歩に行きます。そこで、青い鉛筆を道で見つけ、落書きをすることにします。最初は、お父さんの絵を描こうと思ったんだけれど、出来上がった絵に怒られそうな気がして、青空に向かって自分を描きました。その絵ときたら、「ぶた」ではなくて「いのしし」そっくり。すると、そのいのししが、いのししはこんなんじゃないとご立腹されて空から降りてきて、えんぴつを借りて描き始めます。ところが、その絵と来たら...と、似た感じの動物がどんどん描かれていき、それがなかなか面白いのです。そして、最後に、絵の上手すぎる「ぞう」が登場するのですが...
舟崎さんの話はこれで2冊目ですが、ちょこっとところどころに面白い言い回しを差し込んでいて、ふっと笑えて、またその発想がとてもとても面白くて、とても引き込まれます。
この本も形は幼年童話の形式をとっていますが、一文一文は短く、必ず絵が1頁ずつついているので、絵本と変わりがありません。幼稚園生から楽しめると思います。是非、読んでみて下さい。お薦めです。