絵もはっきりしていて見やすいし、文章も端的でリズム感があって読みやすかったです。
驚いたのはこの作品がアメリカで出版されたのは、1968年ということ!今から40年以上も前にこんなすごい作品が描かれていたなんて、ビックリです。(絵本の作りが、今どきというか、古さを感じさせないんです)
どう見ても小学校の低学年くらいの年の、“ペロペロキャンディー”に喜ぶ子どもが、暑い日差しの中、両親やきょうだいたちと畑で仕事をしている姿は描かれているのに、何一つ説明らしい説明は書かれていません。
しかも主人公の少女は楽しげに、空想の中で「○○だったらよかったのに」と歌うようにつぶやいてる。
難しいことを諭すように説明されるよりもずっと、
この子に興味がわきしました。
この本を手にした子どもたちにも、「なぜ、この子はこんなことしてるんだろう」「なせ、○○だったらよかったのに」って、言ってるんだろう?と、考えてくれる一石になるといいなと思いました。