ガース・ウイリアムズといえば、かの有名な「しろいうさぎとくろいうさぎ」の作者ですが、このお話は、彼が1951年に描いた「ベンジャミン・ピンクの冒険」をもとに、ローズマリー・ウェルズが原作に沿うように作り直したものだそうです。
黒いうさぎのベンジャミンが、奥様の白いうさぎのエミリーを残して、海に魚釣りに出かけ、そこで嵐にあって無人島に流れ着き・・・という冒険物語です。
最後に、本当に大切な宝物は何かを見つけたところで物語は終わります。
登場するうさぎが白黒のうさぎである点からして、なんとなく「しろいうさぎとくろいうさぎ」の結婚後のお話であるように思えてきます。
長い文章で、冒険モノなわりには淡々としているため、小さいお子さんにはちょっと飽きてしまうかなと思い、評価は☆☆☆☆☆にはしませんでしたが、「しろいうさぎとくろいうさぎ」ファンの大人には、一緒に揃えると素敵だと思います。
また、結婚祝に「しろいうさぎとくろいうさぎ」を贈ると幸せになれるという話もあるそうですが、小さい頃から持っているという方もいらっしゃるので、あまり世間で知られていないこちらをプレゼントするというのも、気が利いてるかもしれません。