韓国・朝鮮の民話だそうです。
貧しい家の若者が、立身出世を志し、村をあとに都を目指します。
身分制の厳しい時代に、親を楽にさせたいおもいで役人を目指すあたりは、泣かせます。
途中、若者の親孝行な心根に感心した小さなおじいさんから、ひとつぶのごまをもらい…。
ん〜、わらしべ長者みたい。
でも、交換じゃなく、交渉で弁済させるあたりを若者の勇気と表現しています。
ごまがねずみに、ねずみがねこにと、次々に若者の持ち物はかわっていきますが、最後はどうなるのかと思っていたら、お話の世界ならではの結末でした。
民話というのですから、当時の人々の願望といえるかもしれませんね。これは、国を問わずありますよね。
私は、絵が気に入りました。
若者のキャラクターをはじめ、出てくる動物たちがなんか面白い。
また、人々の生活の様子や道具にも目を惹かれました。
村落に見られる境界標である“将軍標”に息子は何?何?何?でした。