この本はセンダックが絵だけでなく、文章も手掛けた児童書の3作目にあたるそうです。構想ができ始めたのは1948年、それがアメリカで本になったのが1960年、日本で出版されたのが1969年です。
ロージーちゃんの住んでいる町はブルックリンで、ブルックリンの子どもたちをモデルに描かれているようです。
デッサン的にはちょっと頭でっかちな感じですが、絵本を開いた時の絵とテキストの配置にこだわりを感じました。
また、5〜7,8歳くらいの子どもたちの自然なやり取りが見ていて微笑ましかったです。
わたしはロージーちゃんよりむしろ、ロージーちゃんの猫の「バタミルク」に注目しながら読みました。
最初は特にロージーちゃんとのからみはなく、「あ、ここにもいる。こんなところに描かれてる」という感じで、画面にちょろちょろと顔をのぞかせている存在でしたが、ラストシーンでは主役(?)と思うくらいおいしい状況で描かれていました。
いろんな角度から読んでみると楽しいかもしれません。