図書館で見つけた時はちょっと掘り出しものを見つけた様な気分
でした。
垢抜けた綺麗な色使いと、独特の遠近感で描かれていたり、
また細部まで丁寧に描き込まれた印象があり、図書館というよりも
絵本ショップに似合いそうな装丁でもあります。
お話しは、ジージのお屋敷にやってきた3兄妹の“とんくるりん”
が、ジージを探してお屋敷中を冒険するというもの。
しかしこのお屋敷、ただものではありません。
枯れ井戸に入って地下通路を抜ければお座敷に出たり、押入りの奥
は掛け軸の裏に通じていたりと、どうもここは忍者屋敷のようです。
“しろねこ おいかけ とんくるりん”など、リズミカルに綴られる
文章も心地よくて、すんなり最後まで読み切ってしまいました。
息子も一緒にからくり屋敷を冒険したような気分になれたり、
初めは気が付かなかった隠れキャラを発見してもう一度読み返し
たりと、とても気に入ったようでした。
(なので購入を決めたものの、入手にはかなり時間を労しました。)
ぜひ続編を読みたいです、息子と共に期待しています。