アートン社のアジア・アフリカ絵本シリーズの一冊。
原題は、「This Is The Tree」
何と言っても表紙の絵が気に入ったので読んでみました。
バオバオと言えば、マダガスカルにあるものと思っていたのですが、実は10種類以上あるとのこと。
この作品のバオバオは、アフリカ大陸にある「アダンソニア・ディギタータ」という種で、マダガスカルの「アダンソニア・グランディディエリ」(星の王子さまに出てくる)とは趣が異なります。
お話は一本のバオバオに寄り添って生きるアフリカの生き物たちの一日を、雄大な自然の中で描いているものです。
少し誇張して描写する動物達の生き生きした様は、きっと子供達の心をとらえて離さないことでしょう。
エイドリアン・ケナウェイの絵は、実に細かいところまで描いていて、その色彩の鮮やかさと相まって、とても魅力的なものになっています。
巻末には、バオバオの木の説明が図解になっていて、一寸した科学の絵本としても楽しめる内容となっています。
子供の興味に答えてくれるオススメの絵本です。