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うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!

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あいててて!」 パパの声

あいててて! 絵:フレッド・マルチェリーノ
訳:せな あいこ
再話:ナタリー・バビッド
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2007年04月
ISBN:9784566008618
評価スコア 4.74
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  • 完成度の高い作品

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    2008年のアメリカの作品。
    グリム童話の再話ということなのですが、確かに読んだことのあるような話です。
    グリム童話は、「本当は恐ろしいグリム童話」という書籍が刊行されるくらい原作は残虐な話が多いのですが、今回は再話ということで、少し押さえ気味の感がありました。
    原題は、「Ouch!」
    邦題が、あいててて!なのですが、この題名の由来を知りたいところです。

    物語は、王冠のアザのある赤ちゃんが生まれるシーンで始まります。
    占い師が、「大きくなったらお姫様と結婚する運命じゃぞ!」と言ったものだから、聞きつけた王様は面白くありません。
    王様は、身分を隠し男の子の家を訪ね、沢山のお金を渡し、王様になるに相応しく育てると引き取るのですが、それは全くの嘘。
    赤ちゃんを箱に入れて川に投げ込んでしまうのです。
    ところが、赤ちゃんは、粉やの親父に拾われて育てらます。
    その後も、この男の子に運が味方し、逆に何とか王様になるという予言を阻止しようとする王様の悪巧みはことごとく失敗するのです。

    地獄や悪魔も登場し、物語として読み手を惹きつけることは間違いありまえん。
    そのエンディングで、王様が地獄の淵を流れる川の渡し守になってしまうのですが、これって、ハッピーエンドなのか、一寸疑問です。
    王妃やお姫様は、どう思ったのかの記載はないので分からないのですが、やはりグリム童話という側面があるのかも知れません。

    原作を読んだことがないので比較しようがないのですが、ナタリー・バビットが再話したストーリー展開が素晴らしく文句のつけようがありません。
    人物像の描写も良いし、ワクワクドキドキ感に溢れていて、冒険活劇としても充分楽しめます。
    そして何よりも、フレッド・マルチェリーノの描く絵が、秀逸です。
    中世の風景や地獄絵図の素晴らしさもさることながら、人の表情の豊かさに魅了されました。
    一見の価値は充分にあると思います。

    完成度の高い作品としてオススメします。

    投稿日:2011/11/06

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  • 楽しさ、面白さ、シャレっけいっぱいの本

    絵といい、文章といいとても軽快。読んでいて楽しくなります。語りが今風で、読む子にはウケそうです。
    ただ、あまり軽い文章を読み聞かせなれていない自分には、いまいちリズムにのれなくて、盛り上げどころで舌が空回り。多少ため口なれしていると良いかも。

    あるところに王冠もようのあざがある男の子が生まれた。それを知った王様が、親をだまして川に投げ捨てる。
    助けられて成長していた事を知った、王様は殺せと書いた手紙をマルコと名づけられた男に城に届けさせる。
    手紙がすり替えられて、姫と結婚することになったことを知った王様は、悪魔の毛を3本持ってこいと難題を命じる。
    本当に悪魔の毛を持ち帰り、おまけに宝物まで目にした王様は、マルコの言葉を信じて地獄に行き、川の渡し守になってしまう。
    これってめでたしめでたし?
    悪いのは王様だと思うけど、マルコの持ち帰った宝物を見て、普通の人間になっちゃったね。
    次の悪知恵を思いつかなかったんだもの。
    お姫さまは、王様がいなくなってどうなんだろう。

    主人公のマルコは、かわいそうだけど、これだけ運のいいヤツってそういない。
    幸せになって良かったね。
    でも、お姫様のお父さんをだまして渡し守にしてしまったんだから、王様の次に悪いのかもしれない。

    それにしても…。
    タイトルの「あいててて!」は何だったんだろう。
    表紙の絵を見て、悪魔との対決がメインテーマかと思った私は見事にだまされた。
    最後の絵で、渡し守となった王様が舟に乗せているのは悪魔。その悪魔が鏡など見てけっこうナルシスト。
    考えるといろいろな事がちりばめられていて、読み返すたびに大人も楽しめる絵本の一級品です。
    子ども達も、あれこれ理屈で考えず、夏の子ども映画を楽しむ感覚で、大いにウケてくれると思います。

    投稿日:2009/07/12

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