日本での初版が1978年で、今も重版していて読んだのは72刷でしたので、かなり人気がある絵本なのでしょう。
お話は、ちいさな かわいいゴリラのちびちびが森中の動物達みんなに愛されている場面から始まります。
ゴリラだけでなく、さまざまな動物達から愛されているという図式ですが、私が小さい頃は何処かで赤ちゃんが生まれると、近所の人が声をかけたりして、同じような社会だったような気がします。
今は、核家族とか近隣との接触が希薄になり、御爺さん・御婆さんとのふれあいも少なくなっている現状があって、愛がどうしても足りなくなっていると思います。
そして、ちびちびが急に大きくなるのですが、それでも森のみんなは変わらず大好きだということで物語は終わるのですが、心が温かい気持ちでいっぱいになりました。
子供は、誰からも愛されて育つことの大切さを教えてくれる絵本だと思います。
パステル調の絵も、少しくらい感じはしますが、動物達の表情が豊かで親しみ易い絵だと思います。
2歳からと推薦がありましたが、小さいお子さんでも理解できる良書です。