作者のローレンス・プルギニョンは、「だいじょうぶだよ、ゾウさん」や、「オルガの世界一周」で知られています。
今回の主人公のピープーは、カンガルーのあかちゃん。
おかあさんが、好きで好きで、いつまでもおかあさんのおかなのポケットから出ようとしないのです。
おかあさんは、言葉巧みにポケットから外の世界に踏み出させようとするのですが、上手くいきません。
でも、おかあさんは、焦らないのです。
急かすことなく、泰然としていて、暖かくピープーと対話を続けるのです。
我家を振り返ると、ママは、おんなじように接していたので、今更ながらに凄いなって思います。
さて、お話は、ふとしたことでピープーは、地面に立ち、おかあさんのポケットを卒業するのですが、子供に遅い早いは必ずあるもの。
他人との比較でなく、我が子にあった育て方をする大切さを諭してくれる、そんな絵本です。
独り立ちをためらう子供の背中を、押してくれる絵本でもあり、読み聞かせとともに、ママ向きとも言える絵本だと思います。