ジョフロワ・ペナールは、フランスの絵本作家で、この作品が始めて日本へ紹介された作品です。
題名のとおり、オオカミがもどってくるのですが、その理由が笑えます。
昔話で、オオカミは三びきのコブタやヤギのおかあさんに、やられてしまうのですが、しっかり体を鍛えて、もどってきたと言う設定なのです。
それから続くエピソードは、これからどんな展開になるのだろうと、とても期待をもたせられるのですが、エンディングはとてもあっさりとしたもの。
逆に、オオカミは再度やられてしまうのですが、その時に登場する人、動物たちの表情があまりに醜いです。
しかも、まだオオカミが何もしていないのに、先制攻撃。
どうもしっくりきませんでした。
オオカミがこうした形で登場する絵本は、どうも、オオカミ=悪という図式だけが先行してしまっており、もっと違った形での見せ方をして楽しませて欲しいと思います。
前半の展開が面白かっただけに、少し残念な作品でした。