残念ながら、自分が子どもの頃、どんな気もちで積み木で遊んでいたか忘れてしまいました。しかし、子どもたちが積み木を使って、いろいろなものを作っている様子を見ていると、頭のなかの想像をふくらませて、形にしているようです。
そんな子どもたちには、この絵本はぴったりだと思います。つみきくんは、つみきの部品を引いてでかけます。いろいろなことが起こるのですが、つみきくんは自分自身の身体も使いながら、ピンチを切り抜けていくのです。
この本を読んだ子は、きっと、つみきくんと同じように部品を引いて出かけたい、つみくんと同じように変身してみたいと思うでしょう。そして自分のつみきを使って自分の世界を作り上げていくと思います。
このカラフルな絵本は、その鮮やかさからも子どもたちを惹きつけるでしょう。一見、CGのような絵なのですが、良く見ると、どうやら手で描かれているようで、そのおかげもあって、絵からは柔らかさ、優しさが伝わってきます。