フィンランドの作品。
但し書にありましたが、日本向けの書き下ろし作品のようです。
主人公のちびフクロウは、朝になったので、寝る時間ですよとかあさんフクロウに諭されるのですが、ちっとも眠くないのです。
そう、フクロウは朝が寝る時間なのです。
それから皆が寝る隙に、木を下りていくのですが、フクロウってこんな風に木を下りれるものなのですかね。
絵が写実的なのに、描写自体は少しデフォルメしすぎのような感じがしました。
冒険では、うさぎ、くま、りすと出会うのですが、少しも動じないちびフクロウに、我が子を見るようで親近感を覚えました。
危険なことがあっても、決して動じない子って、本当にハラハラさせられると思うのですが、まさにそんな感じの描かれ方です。
最後の冒険から帰る時のかあさんフクロウとのやり取りには、思わず家族愛を感じずにはいられませんでした。
何とも言えない可愛らしい絵が魅力的で、トウヒの木なんて本当に綺麗だと思います。
あまり言うことを聞かないお子さんへの読み聞かせに良いと思います。