みやざきひろかず(宮崎博和)さんのことも、「ワニくん」シリーズも知らなかったのですが、シリーズというぐらいですから、かわいいワニくんを主人公にした作品がいっぱい出ていますから人気の高さがわかります。
もともとみやざきさんは1984年に「ワニくん」シリーズの最初となる『ワニくんのおおきなあし』が第1回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞を受賞して、それをきっかけに絵本作家となったぐらいですから、「ワニくん」への思いは深いのではないでしょうか。
この絵本はそんな「ワニくん」シリーズの一冊で、長い休みにはいったワニくんがつける絵日記の形式で進んでいきます。
このワニ、ちっともこわくありません。顔が長くて、目は上の方についているのでワニには見えますが、何しろ体は肌色。それにワニのゴツゴツがありません。
だから、とっともなつっこい。
そんなワニくんが自分で設計図を書いて、自分でトントンして船を作ってしまいます。
この船の上で「のんびり」長い休みを過ごすつもりが、あれ? 突然雨と風、嵐に巻き込まれて、あらら大変、海に流されてしまいました。
でも、ワニくんには長い休みがあります。
そのうちに港に着くだろうと思っていたのですが、なんと今度は大きなクジラに襲われてしまいます。
さあて、ワニくんはどうなるのでしょう?
長い休みだと油断していたら、ワニくんのようになってしまいますよ。
まさか絵日記の宿題にワニくんのを丸うつしなんて、ナシですよ。