前作で、かぶと三十郎は死んでしまいました。
最後に土の中に元気に育っている子供達というくだりがあったことから次回作を期待していたところ、このかぶと四十郎が発刊されました。
でも、この息子の四十郎は、お父さんが誉められるのに辟易してしまって、悪さばかりしてしまうのです。
反抗期の子供のような描かれ方ですが、ある事件によって、四十郎は改心して三十郎のような生き方を選ぶのです。
その改心に至る場面は、宮西ワールドならではのもの。
ワンパターンではありますが、やはり引き込まれてしまいます。
三十郎は2作で終了しましたが、四十郎は長く続きそうな予感がするので、今後が楽しみです。
ただ作品自体は、宮西さんの他の作品群に比べると、心の琴線に触れるというレベルまでは達していないので評価は四つ星にしました。