著者はセブ島で1年間暮らしたことがあり、日本に戻ってきて、上越市でセブ島の学校で娘の先生だったシスターの仲間のシスターと出会います。
それをきっかけに、上越市に住むフィリピン出身のお嫁さんがいるご家族を取材してこの絵本は生まれました。
まさに、生まれるべくして生まれた本と言えそうです。
お話は、上越市のしょうた君一家が、おかあさんの生まれたセブ島へ、正月に訪れた出来事を描いたものです。
何と言っても異国の暮らしぶりが、つぶさにわかるのが良いです。
まるで、実際に行ったかのような気分になるくらい臨場感があります。
また、家族って何?人の繋がりって何?ということを、わかりやすく伝えてくれている絵本でもあると思います。
読み聞かせというよりは、自分で読む類の絵本です。
地図に興味を持ち始めた頃に読むと、とても役立つ教材的絵本だと思いますし、巻末に「少し詳しく」と説明があるのも気が利いています。