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かあさん まだかな 」 パパの声

かあさん まだかな 作:イ・テジュン
絵:キム・ドンソン
訳:チョン・ミヘ
出版社:フレーベル館 フレーベル館の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2005年10月
ISBN:9784577031476
評価スコア 4.24
評価ランキング 23,591
みんなの声 総数 20
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  • 韓国のお話ですが、昔懐かしさを感じました。
    路面電車の停留所でひたすらおかあさんの帰りを待つぼうや。
    何台も何台も待ち続けて、雪さえ降ってきました。
    ひたすら待ち続ける姿に胸がしめつけられたのですが、胸がしめつけられたままお話は終わってしまいました。
    このぼうやはどうしたのでしょうか。
    おかあさんは帰ってきたのでしょうか。
    切なさが残るのは、時代背景でしょうか。
    なんだか、まだ高度成長を向かえる前の日本の風景と重なって見えました。

    投稿日:2012/05/07

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  • ぼうやのひたむきな気持ちに心打たれます

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    イ・テジュンの1938年の作品に、キム・ドンソンが絵を描き2004年に発刊した韓国の絵本。
    主人公のぼうやがてくてくやってきて、路面電車の停車場によじ登ります。
    電車がやってくると、ぼうやは運転士に尋ねます。
    「ぼくの かあさんは?」
    運転士は答えます。
    「知らないな」
    その繰り返しなのですが、いつしか、ぼうやは「まちぼうけぼうや」として知られ、運転士に、じっと待っていなさいと言われるのです。

    その町並みの風景が、古き日本を偲ばせるものです。
    ぼうやの衣装がそれほど違わなければ、日本の古典的作品と言われても、おそらく納得してしまうような気がしました。

    ぼうやは、じっと待ちます。
    雪が降り、辺りが暗くなっても待ちつづけるのです。
    かあさんを待ちわびる純粋な気持ちは、心の琴線に触れるもの。
    その感情を暗示するような絵が、実に素晴らしい。

    そして、何と言ってもラストのページが秀逸です。
    雪が降り積もる町並みのまん中の細い階段を、かあさんと手を繋いだぼうやが、お互いを見つめ合いながら歩いているのです。
    良かったという一言では言い尽くせない、やるせない思いが募ってしまうことでしょう。

    この絵本は、間違いなく大人向きの絵本です。
    子供のことで悩んだ時に、一寸読んでみると、視界が広がるようなそんな作品だと思います。

    投稿日:2011/06/12

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