平山和子さんと言えば、1981年初版で100万部を突破しているベストセラーの「くだもの」が、つとに有名です。
この作品は、1977年にこどものともに掲載され、1982年に初版されたものです。
「くだもの」と構成は違っていて、こちらは、畑のシーンがあって、次頁に八百屋さんで並んでいるシーンが続くというもの。
何と言っても、その小気味良いリズム感に溢れた文章が秀逸。
それに、本物かと見間違うばかりの平山さんの絵が添えられているのですから、言うことなしの出来栄えです。
都会では中々畑を目にすることはありませんが、散歩がてらに出くわしたらしめたもの。
きっと、会話が弾むことだと思います。
今ややさいは、八百屋さんというより、スーパーで出会う機会が多いと思いますが、やさいを見つけたら、子供の方からママに語りかけてくるに違いありません。
食育にぴったりの絵本として、是非オススメします。