この絵本は、「じごくのそうべえ」が大好きな4歳半孫娘が、そのカバーでの田島征彦絵本紹介から注文したもの。
正直、カンボジア民話からとのことで、馴染めるかと懸念しながら買い与えました。
しかし、「うさぎ本」大好きもあってのことでしょうが、数ヶ月たった今でもお気に入りの1冊に。
やさしいはずの「うさぎさんの絵本」にしては異色の迫力ある絵と、ドラマチックな展開。
食べたり、食べられたりの自然界の姿。そこで、生きていく智恵。都会の生活から見失われがちな生命の根元的な有様。自然界から見る人間の姿。・・・・。
様々なテーマが見出せるようです。小学校のクラスで、好きに感想を出し合ったらおもしろいだろうな、とふと思います。
蛇足ですが、年老いつつある私としては、めがみえず、うすよごれ、年老いたやぎと、主人公のチュローチュが、「ずうっと、ずうっと、なかのよいともだちになって、くらした。」とのラストには、「まいりました」ですね。