月刊かがくのともで入手して以来、大好きな絵本の1冊ですが、私の「大好き絵本リスト」に加わったのは、教え子の報告からです。彼女が卒業して数年経ってから聞いた話しですが、当時絵本サークルの部長をしていた彼女に絵本の面白さを気付かせたのが『わたし』だったのだそうです。絵本関係の科目ではないのですが、毎回授業開始に絵本を読んでいます。その選択は私の独断。1年半で50冊くらい読み、30冊くらい紹介しています。当時たまたま読んだのだと記憶しています。これを聞いて改めて読み直し、中々奥の深い、でもわかりやすい絵本であると思いました。学生は卒業生して保育の現場に赴き、園児たちやその後自分の子どもたちに読み聞かせをしています。その鎖はそうとう太くなったようです。読んでもらって面白かった!とか楽しかった!といった経験が読んであげよう、という行為とよい絵本を選択する視点の育ちにつながるのだと思います。絵本の力のすごさを実感した絵本です。