「ノンタンぶらんこのせて」 せんせいの声

ソノシートがついた「ブランコ乗せて！」がありました。もうなくなってしまいましたが・・・。今でも子どもたちに読むときはその歌を歌います。
ノンタン　ノンタン　ブランコのーせて　　
　　　　　　　　　　だめーだめ　片足のりするんだもん
ノンタン　ノンタン　ブランコのーせて
　　　　　　　　　　１０まで数えたら
ノンタン　ノンタン　ブランコのーせて・・・
意地悪ノンタンは代わってくれません。みんなが怒ってしまったとき少し反省したノンタン。１０まで数えて交代しあいます。
そのとき又みんなで歌うから大合唱。１２３．４.５．６.７．８.９．１０、おまけのおまけの汽車ポッポ　ポーとなったら変わりましょ
もひとつおまけのぽっ！ぽっ！ぽっ！このおまけが大うけです。順番、順番、より効果抜群！待つことがいやな子も我慢ができるから不思議です。
ソノシートにはもうひとつ「おねしょでｼｮﾝ」もついていました。もう無いのでしょうか？１歳２歳の子どもたちは歌を歌って絵本の世界に入り込みました。ノンタンは子どもたちそのものです。

ノンタンシリーズはいつでも子どもに大人気♪

この「ぶらんこのせて」はいろんな理由をつけては
なかなか順番をかわろうとしないノンタン。
でも、本当は10までの数がわからなかった…。

じゅんばんこ♪っていうのを楽しく理解できるだけじゃなく
「ノンタンのために一緒に10まで数えようか♪」と
子どもと一緒に数を数えて
数字を楽しく覚えることもできる絵本だと思います。

おそらく、僕自身も子どもの頃に読んだような記憶があるけれど
今もなお愛されているのは嬉しくもあり
大人になって読み返した今、あらためてその良さを感じたりするのです。

こんな場面あるある！と子どもたちは思いながら聞いているのかな？『いちぃー、にいぃー、さぁぁん・・・』と一緒に言いながら、みんな見ています。

ノンタンは日常生活によくある風景が多いので、入りやすいようです。

「ノンタン　ノンタン　ぶらんこ　のせて」とお友達がやってきますが、意地悪をして貸してあげないノンタン。

乳児クラスの子どもにとっては、順番を守って待つことって難しいですよね。
でも、この絵本を通して順番を理解したり、待つ楽しさを学べる機械になると思いました。

「♪おまけのおまけのきしゃぽっぽ〜　ぽーっとなったらかわりましょ〜♪」が子どもたちには大人気です。
私の園では、これを歌いながらブランコの順番を待つのが定番になっています（笑）

このお話の状況って、日常でよくある光景。
それをみんな知ってるノンタンが、かわいらしく
教えてくれるから全くいやみがない所が素敵です。

ずっとみんなに意地悪してたのに、一緒に数を
数えてくれる優しいお友達。
最後には、ちゃんとみんなで順番に･･･。
そして、おまけのおまけの〜が可愛い！！

私はやっぱりいたずらっ子なのに、みんなに
愛されるノンタンが大好きです。

ノンタンシリーズの絵本は色々な約束事やルールを教えてくれることが多いですが、「自分」が一番の子どもにとって
「順番」を上手に教えてくれる絵本だと思います。
保育園など集団生活をする子どもにとって、赤ちゃんのころから「順番」とか「待つ」ことは身近ですから。
「おまけのおまけの…」このフレーズを聞いただけで、物の取り合いが収まったりすることがよくあります。
息子に「〜してから！」とか「あとちょっと！」なんて言われた時「じゃあ、あと10ね」とノンタン流に数えると納得してきてくれることも多いです。
こんなに子どもに親しみやすい、数え方を教えてくれるなんてノンタンってすごい！

２歳くらいの子供達って「自分自分」なんですよね。
ノンタンの「かわりたくない！！」っていう気持ち、大人でもよくわかります。こどもたちも、よくわかってるんじゃないかなぁ〜？！
ちょっと我慢すれば、またお友達がやった後に貸してもらえるんだよ。そのことがわかるまでの気持ちや葛藤が可愛らしいノンタンのやりとりで現れているような気がしています。

「おまけのおまけのきしゃぽっぽ〜
ぽ〜っとなったらかわりましょっ！！ぽっぽ〜〜♪」
という、この歌もすごく好きです。
いろいろなときに良くこの歌を歌います。
だって、１０数えてこの歌ですもの。２０数えるのと同じくらいになるのかな？！子ども達の気持ちの切り替えにもなって、考えたキヨノさんってすごいなぁって思います。