紙(段ボール)でつくったロボットだからカミイ。
この単純さ!これこそこどもそのものです。
古田さんは保育園・幼稚園のこどもの話しが上手いですが、この本も幼稚園の友だちとの生活がうまく描かれています。
年少さん、初めての集団生活を経験するこどもさんたちも多いでしょう。そんな時にこの本をよんであげると良いですよ〜。
でも、躾のためにとか、集団生活ではワガママ言ってはいけないのよ…なんていうために読むと良いの?と思うのは大人の発想だとおもうのです。
何せ、こどもたちはカミイのハチャメチャぶりを楽しむのです。やりたいなあ、でもやっちゃいけないんだよねと思うことが集団生活には山とある。それをこの本ではカミイと人間のこどもたちが演じ分けてくれるのが、カミイがこどもたちを虜にする秘密かも知れません。
堀内さんの明るい色調が、こどもらの(読み手の大人の?)涙をますます誘い、その後のハッピーエンドまでつなげてくれます。