「はじめてのおつかい」「あさえとちいさないもうと」に続く林明子さん、筒井頼子さんコンビによる3部作といわれている絵本です。なぜ3部作かというと、どれにもみいちゃんがちょこっと登場しているから。そんなお話しを06.1.14に伺ってきました。素直に納得できました。
あさえがお友達を家に連れて来たところからお話しは始まります。思いがけない事態ではありますが、どんなに不安だったことでしょう。健気なお姉さんのすがたが絵から伝わってきます。「あさえちゃん たったひとばんで ほんとうに
おおきな おねえさんに なったのね」お母さんの言葉もほんとうに素晴らしいと思いました。すてきなお母さんです。それに対してお父さんは、というと… 超特急で自宅に戻ったそうですが、あやちゃんに折り紙を折ってお見舞いにしようとしているあさえの隣のベッドで(多分あやちゃんのベッドだと思いますが)、なんと寝てしまっているではありませんか!
最後のページ、あさえがあやちゃん宛の手紙を読んでいるところ。その手紙にはおねえさんのいもうとに対する気持ちが書かれてあります。私はこんなすてきなお姉さんではなかった!と今更ながらの反省を促されました。
お二人による作品は、絵を読む楽しさも味わうことのできる絵本だと思いました。