この本がわが家に来て1年、おそらく百回以上読みました。1才過ぎからうちの息子はこの本が大好きです。
そして母としてではなく、保育者としての私は
お母さん対象の赤ちゃん教室での「絵本の読み聞かせの時間」に、教科書として使っています。
お話は、ログハウスからお父さん・お母さん・こぐまが出かけていき、それぞれ食べられるものをもって帰ってくる。「いただきまあす」と食べて寝る。
という単純なものなのですが、これが素晴らしい!
こどもは、「ぎ〜」とドアを開ける時から画面に釘付けになり、お父さん熊の時にはいなかった虫たちが、小熊の時には親しげに出てくること。
小熊が帰宅した時、誰もいないはずの家に向かって「ただいま」というけれど、小熊の視線をたどればそれは小鳥に向かって発せられていたこと。その小鳥はご飯を食べるシーンで、ちゃんと四分の一のリンゴを分けてもらっていること。
最後の頁のお布団のシーツは、表紙でお家の裏に干してあること…などなど、「お話をたどる=文字を見る」のではなく、絵を読み込むことこそが絵本の醍醐味だと教えてくれる本です。
絵本好きに育てたいなら、「絵を読む」力を育むためにも、この本と出会わせてあげたいものです。また、こどもと一緒にママやパパも絵を読む練習をしてみませんか?
これは月刊誌なのでぜひ入手可能な間に読んであげて下さい!