表紙に、向かい合っている2匹の犬がいます。「黒いぶちのある犬」と「白いぶちのある犬」。顔はそっくり、兄弟かな? お風呂が大嫌いなハリーは、体を洗うブラシを隠して遊びに逃げ出し、どろだらけになって帰ってきます。しかし、飼い主一家は気づいてくれません……。さぁ、ハリーはどうするでしょうか!? 黒・黄・緑という3色の落ち着いた色使いですが、お話の内容にぴったり合った挿絵のおかげで、絵を見ているだけでもお話の内容がよく分かる絵本です。※『うみべのハリー』、『ハリーのセーター』のシリーズ本もあります。
何度も読んでいるので「それ知ってる〜!」と得意そうな顔で、次々におはなしの内容を教えてくれます。
しかし、結末が分かっていても、じっくりとぺージをめくって、絵本をすみずみまで見ることによって、場面ごとのハリーの表情の変化をしっかりと楽しめるようです。
やんちゃしてワクワクしている表情、がっかりした表情、一生懸命な表情、そして最後には、安心して眠っている表情など、子どもたちもハリーと一緒になっていろいろな顔をしておはなしを聞いてくれていました。