ものすごーく大胆シリアスなおはなし展開は、
まるで子どもが突拍子もない空想話を聞かせているようだ。
一匹のねこをさがしにいくおじいさんと
一匹、百匹、千匹、百万匹、一億、一兆匹のねこをみつけたおじいさん。
そのギャップの可笑しさに子どもはゲラゲラ笑う。
一匹を選べなくて、一匹、百匹、千匹、百万匹、一億、一兆匹のねこを
連れ帰ってしまう無茶をゲラゲラ笑う。
一匹のねこを待っていたおばあさんに叱られるおじいさんを
またまた笑う笑う…。
一匹、百匹、千匹、百万匹、一億、一兆匹のねこが一気にいなくなる。
互いに食べっこしちゃったと聞くや、どっと笑う。
子どもって、シリアスだなぁ。
最後の薄汚い一匹が褒められると
しーんとして聞いていた…、初めて逆の反応だ。
子どもって、ふしぎだなぁ。
昔々の、こどものリズムの、不思議な躾け絵本かなぁ。
感謝です。