0歳子育て真っ最中の新米ママです。
めまぐるしく変わる成長を喜びながらもその早さについていくのがやっとだったり、私の育児これで良いのかな、と不安になったり。息子のことで気持ちが良い方にも悪い方にも揺れる毎日の中、この本に出会いました。
読み終えて、ひたすら、ほっ。気づかないうちにがっちり入っていたらしい肩の力が抜け、ふわっーと温かな安堵感に包まれました。
「あかちゃんと絵本たち」の章ではひたすら共感し励まされ、「ママの心に寄りそう絵本たち」では、一文一文が心の深いところにすっーと入ってきて、思わず涙がほろり。「夢中を育てる絵本たち」「子育ての味方になる絵本たち」では、まだ見ぬ子育ての大変さをのぞき見るようでドキドキしながらもたびたび笑わせられて。磯崎さんの言葉にかかればその大変さも何だか楽しみになってしまうから不思議です。
中でも一番ぐっときてしまったのは「ママスイッチ」という言葉。子どもを産んでから、いろんなニュースを見ても聞いてもあらゆる痛みが自分のことのように迫ってきて、心配事も次から次へと。いったいどうしてしまったのだろう?と思っていた私にとって「ママスイッチ」という言葉はぴたりとはまり、こんな気持ちになるのは私だけではなかったのだということに強く励まされました。
紹介本に繋がるエッセイがあまりに面白いので、ついついそちらの感想ばかり書いてしまいましたが、もちろん絵本ガイドブックとしてもかなり助けられそう。
ロングセラーから出たばかりの話題の絵本まで、子育て中に手にとりたい、お風呂、歯みがき、トイレトレーニング、おやすみの絵本や、子どもに読んであげたい保育園・幼稚園の絵本、虫、おばけ、乗り物絵本、ママが自分のために楽しむ絵本など、これ1冊でとびきりのおすすめ絵本に135冊も出会えるなんて、なんてありがたいのでしょう。さらに、ユーモラスだけれどなぜか泣けてしまうイラストも素敵なのでご注目を。
この先、子育てに奮闘しながら合間合間にお世話になるに違いない、頼もしいお守りのような1冊です。