1972年刊行。大雪の降った日、だるまちゃんと妹のだるまこちゃんが外で雪だるまを作って遊んでいた。うさぎの兄弟にであい一緒に遊ぶ話。いろんな遊びの解説付き。
昔の時代劇を知っているとよくわかるユーモアだが、今の平成&令和の子どもたちはどうだろうか?
さておき、昭和世代には懐かしいいろんな遊びが出てくる。
雪の日に是非とも作ってみたい雪兎や、雪だるま。きっと話が続いたらかまくらも作って遊んだに違いない。
手袋を使った指人形や、折り紙の帽子など、遊び道具を身の回りのものを工夫して作り、役になり切って遊ぶ様子が楽しい。お金が殻らなくて、シンプルで素敵だ。
次から次へといろんな楽しみを教えてくれ、おやつの時間には、ファンキーなだるまちゃんのお母さんに、いろんなものをご馳走になって、みんなもご機嫌。読者もご機嫌。
家族仲、兄弟仲がうまくいっていて、明るくて礼儀正しい様子がうらやましい。
こんな素敵な子ども時代を過ごしたら、きっと幸せな大人になれるだろう。幸せいっぱいの作品。安心して読み進められる。