「くしき」?
これはもしや『五色のしか』?
小学校3年の国語の教科書に載っていました。
半世紀近く前ですけど…
ストーリーの記憶は曖昧ですが
「ごしょく」ではなく「ごしき」と読むのがめずらしく
印象に残っていました。
『九色のしか』の巻末の説明により
インドの物語が中国に伝わり
それが日本では今昔物語や宇治拾遺物語の「五色のしか」になったと知りました。
「欲は人を恩知らずにしてしまうもの」
それは薬草とりだけではなく
この世で一番美しい毛皮を纏いさえすれば
この世で一番美しい王妃になれると考える王妃もまた然り。
人間誰もが多かれ少なかれ王妃で薬草とり。
私も化粧品や洋服にたよらず
過ごし方や考え方、生き方で美しくなるのを目指すとしましょう。
学生時代、
ゼミの先生が退官される際にくださったお話があるのです。
「人間、胃袋はひとつしかないのだから、それがいっぱいになれば充分なんですよ。欲張らないで生きなさい。」
この本を読み、また思い出しかみしめています。