1984年刊行。お家で一人でいて、寂しくなったマトリョーシカちゃんが、家の前に張り紙をしてお友達を招き入れるお話。
原作はロシア。1958年?
レトロな手作りおもちゃが次々登場する、シンプルで楽しいお話。
マトリョーシカという、ロシアのお人形を知らないとびっくりするかもしれない。知っていても話の筋が読めなかった。全く驚きの展開。
マトリョーシカちゃんは、普段は一人で生活しているのか?
兄弟姉妹(?)とは、どんな関係なのか?いつも彼らはどこにいるのか?…などなど、このお話を読んだ後に、いろんな疑問が生まれてきた。話の筋と関係する空想が広がる。
シンプルで温かみのある絵は、ロシアの涼しい気候を感じさせる。
それにしても、ロシアのおもちゃたち(お客さんたち)は、ユニークなお仕事をしている。一番最後にきたお客さんなんかは、「悪魔退治をした帰り道」だということで。スゴイ人が訪ねてきたものだ。
あんまり寂しいからって、家の前に張り紙して「道を通る皆さん」宛に呼び込みしているマトリョーシカちゃんも、かなり変わっている。
変な人が来ちゃったらどうするんだろう?
もういっそのこと、みんなで一緒に暮らしたらどうだろう。
でも、寂しくなくなるように、行動したところは素敵だ。