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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

木の実のけんか」 その他の方の声

木の実のけんか 作:岩城範枝
絵:片山健
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:2008年03月
ISBN:9784834023299
評価スコア 4.13
評価ランキング 26,450
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  • 桜の大成敗

    こんなお話が小学校の教科書に載っていたのですね。
    花見の席で、柑橘類一家と木の実一家の大げんか。
    こんな無粋なことはありませんが、些細な事からケンカが始まることと、酒の席での大人のだらしなさを、子どもたちは客観的に分析するのでしょうね。
    古歌が織り込まれていることに格調の高さを感じます。
    あまり耳にしない柑橘類が出てくるので、関心は別のところに行ってしまうかも知れません。
    木の実一家の大半が果実であることも不思議ではあります。
    でも、そこは狂言の持ち味、花見の真の主役の桜が喧嘩両成敗を決めるまとめは見事です。

    投稿日:2021/10/22

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  • 【内容】
    ある山に、いち早く花を咲かせる桜の木があった。たちばなはこれを見つけ、仲間達と花見をしようと、山ひとつ向こうからやってきた。ところが、この山に住む栗に何の断りもいれなかったので、栗たちの一族と争いになり…意外な結末が新鮮な、狂言絵本。狂言の「菓争(このみあらそい)」を下敷きにして作られた絵本。
    文:岩城 範枝 絵:片山 健

    【感想】
    華やかな雰囲気と、つまらない理由で大騒ぎするケンカの対比が面白い。
    昔も今も、「挨拶をしなかった」とか、「縄張り」とかいう理由で、簡単にケンカになる。しかも、この木の実たちは、きっとそこそこの身分がある人たちなのだろう。知識も教養もあってしかるべき立場の人たちなのに、下らないなあ〜と思う。
    人間の心は、時代が進んでも全然変わらないのだと思って、感慨深い。
    作品は、華やかな春の風景と、たくさんの柑橘類たちが楽しく遊びまわって素敵な雰囲気だ。たちばな、というのは、柑橘類の一種だが、もし絵がなかったら人の名前だと思ってしまいそう。その後に金柑や文旦、みかんなど、柑橘類がたくさんでてきて、意外と知らないものもあったりして(仏手柑など)興味が湧いてくる。
    しかし、栗の一族(なし、ザクロ、桃、梅、棗、柿)と柑橘類の一族が仲が悪いというのは、面白い。確かに、柑橘類はそれらの果物と様子が違う。第一、厚い皮に何重にも包まれているし、酸味が強い。なんだか別世界から来たような気がする外観と風味。桃や柿などは簡単に食べられるが、柑橘類は手間がかかるし、食べる部分が少ないように思う。もっとも、栗はもっと手間暇がかかるが…
    最近は、フルーツミックスといって、果物やナッツ類をいろいろに取り合わせて、総合力で勝負するジュース類やお菓子類があって、一見平和そうに見える。しかし、意外と、無理やり合意をしてしかたなく連合を組んでいるのかもしれない。
    ああ、果物の世界も、関係がややこしいのだろうか…妙なことを考え出すと、おいしさが半減するので、この辺で果物関係を探るのはよそう。

    投稿日:2018/08/14

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  • 菓争い(このみあらそい)を下書きに生まれた絵本とのこと
    狂言では  みんな面をかぶっていて  
    タチバナ クリは冠をつけているということです

    この絵本ではタチバナ(みかんの一種だったんですが)
    満開の桜の木の下でお花見
    ダイダイ クネンボ ユズ ブシュカン ブンタン ミカン キンカンといろんな柑橘類の勢揃い
    みんなが楽しそうに お酒を飲んでお花見 いいですね〜(そういえば私最近お花見でお酒を飲むなんかしていませんね〜)

    ところが 現れたのは クリ  
    もりあがりクリのためのも手なしに、歌をうたうのですが・・・・・ クリはお花見のときの歌会はと馬鹿にするのです・・・

    和歌で唄を読むのです   そして争いは起こります
    お互いの考え方が違うと 争いが起こるんですね
    人間社会では まさに そのものですが

    片山健さんの絵がおもしろい 絵本です

    狂言のクライマックス  (争いの場面)
     
    「いつの世も 争い耐えぬ おろかさよ いつになったら 平和な世にや」           にぎりすし 詠む

    狂言で見たら おもしろいでしょうね!
    出会いを楽しみにしています

    投稿日:2015/07/23

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