絵なのに
カラッとした空気
動物の走るスピード
風
土煙
獣臭
を感じます、絵なのに。
若いライオンが初めての狩をするその様子を描いています。
動物を擬人化している絵本はいろいろあると思います。
こぐまが動物園に行く
とか
7匹の子ヤギが留守番をする
とか
しろくまがホットケーキを焼く
とか。
でもこの絵本は、動物の生態にあくまでも忠実なんです。(多分)
けれども、そこに物語がある。
それってすごいことだと思うんです。
この絵本は一見地味なようでいて
ページをめくり
言葉を音に変えていくことで
アフリカのライオンの近くで
若いライオンたちのはじめての狩りを
息を詰めるように見守ることができる
もしくは
ライオンに共感?
ライオンの気持ちに近づける?
すごい絵本です。