とても衝撃的な絵本でした。
大人になった私でさえ、怖く、かまゆで地獄や針地獄に行かねばならないようなことはなかったかな…。おじぞうさまに救っていただけるような、良い行いをしてきたかな…。なんて、我が身を振り返ってしまいました。幼い子どもたちには、少しショッキングかもしれません。
けれど、この絵本を、すべての子供達が、幼い日に、大好きな人から、愛情を持って読んでもらえたなら、この世界は平和になるだろうなぁと思いました。死を恐れ命を尊び大切にすること。それは、この絵本を読めば、子どもたちの心に、しっかりと刻まれることと思います。
命を軽んじる今の世の中にこそ必要な、良い絵本だと思います。
ただ、生きたくても生きられなかった、大人に手をかけられてしまった子どもたちが大勢いる今の世に、さいの河原は悲しすぎて…。心が痛くなりました。この部分は、私は、子どもたちには読みたくないなと思いました。
さいの河原をなくす努力をしなければ。大人にこそ必要な絵本なのではないかと思います。