洞熊学校を卒業した 、くも、なめくじ、たぬきのその後の一年間の様子と、青い目のはちの様子とを並行して描かれた作品です。
くも、なめくじ、たぬきはえらい目に合っているのに、青い目のはちは花たちと協力して、やがて新しい春の訪れを待つ…と、穏やかに語られているのがおもしろいですね。
結局この三人は、似た者同士だったということです。
競争しても結果は同じ。
そもそも学校とは集団生活での協調性や道徳心などを学ぶところ。
もちろん、競争心も大切ですよね。
でもほんの少しでも助け合う心や思いやりがあれば、もっと楽しく生きれたかもしれないのに…
この三人は一番大切な事を学ぶチャンスを棒に降り、散々な結末になってしまいました。
読み終えて、やはり生きていく上で大切なことは助け合いなんだなぁ…と、しみじみ思いました。
お話の残酷さとは対照的に、絵が可愛らしいのがいいですね。
三人ともとっても卑しい顔をしていて、イメージにぴったりでした。