コップの水から始まり、川や沼、田んぼ、急流、海などのいろいろな場所の水の表情を撮影した写真集。水の上から見た風景や、水に棲む生き物たち、水の中から見る景色、氷などの個体の水など、様々な様子の水を眺めることができる。
水といっても、水色一色ではないことがよくわかる。
見る角度や、水の状態、場所、一緒に存在するものなどによっていろいろに見える。最後に、写真を撮る様子と、撮影のコツなど、著者自身が語っている。夏でも長時間、水につかると冷えるので、専用のスーツを着るとか、手振れを防ぐために水中でも三脚を使うとか、1〜2時間じっとシャッターチャンスを待っているとか…忍耐力が要る仕事だ。
それを読んでから、もう一度読み返すと、この写真のすごさがもっとわかってくる。いかにも自然で、自分が水の一部になったかのような感じがする。
文字を読まないで、ただ写真を見ているだけでも、気持ちよい。
きれいな水があるのは幸せだ。