新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

ちいさな はくさい」 その他の方の声

ちいさな はくさい 作:くどう なおこ
絵:ほてはまたかし
出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2013年04月24日
ISBN:9784338261104
評価スコア 4.69
評価ランキング 2,031
みんなの声 総数 15
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  • おにいさんが大好き

    白菜が鉢巻を巻く頃にも
    白菜大活躍の鍋物の季節が過ぎて−はる―「はるまっさかり」にも
    大好きなこの本を読み聞かせに持っていきます。

    好きなのは、トラックのおにいさん。
    柿の木のように
    ずっとそばで見守る人も必要だけど
    八百屋に並ぶには規格外だった白菜に
    トラックに乗れなくたって楽しみはあるよと教えてくれたおにいさん。
    白菜の頭をぽんとたたいたその掌は
    きっと大きくてあったかだったと思います。

    以前、伸びすぎた春菊が黄色い花を咲かせ
    あんまりかわいかったので
    切り花にして飾ったことがありました。
    野菜って食べ物としての生き方だけじゃなく
    花を咲かす、種を残す、枯れて土の栄養になる…
    いろんな生き方があって、
    その一つ一つに喜びがある。
    人の生き方もきっと同じ。

    この本は絵も大好き。
    おにいさんが、あたまをぽんとたたくところ
    ほんとにやさしさ伝わるし
    ひとり残されるページは、空がひろくひろく
    独りぼっちを感じます。
    雪はあんなふうに降り続くし
    あふれるように咲くページときたらどうでしょう
    もうまぶしくてまぶしくて、ひかりが飛び散るようです。

    一昨日の晩
    工藤直子さんの講演会に行ってきました。
    講演後、本にサインをしていただいたとき
    「『ちいさなはくさい』が大好きです」と言うと
    直子さん「うれしーい!」と。
    「おにいさんが大好きです」と言うと
    これにも「うれしーい!」
    私もお伝えできて、とても嬉しかったです。

    投稿日:2015/11/16

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  • 思い出しそう

    かわいらしい表紙にひかれて読んでみました。なんとも素敵なお話! ほっこりと心あたたまりました。白菜がいとおしくなります。くどうなおこさんのあとがきも興味深かった……。これから白菜を食べるときはこの絵本をおもいだしそうです。そして、お話にあった、あたたかみのある優しい絵がとても魅力的でした。

    投稿日:2024/07/02

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  • 一生懸命がいいね

    大きくなりたいと願う小さな白菜と、その白菜を優しく見守る柿の木に思わず頬が緩みます。
    小さな白菜が、「いっちにさんし」と体操をするその様子がとても可愛いです。
    小さな白菜は、みんなと一緒にトラックに乗れなかったけれど、春になって綺麗な花を咲かせる事が出来ました。

    夢に向かって一生懸命な姿と、みんなと違うけれどそれぞれの生き方があるんだよ。とさまざまな事を教えてくれる気がします。

    投稿日:2014/04/19

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  • くどうさんの後書きを読んで 小さい頃に住んでいた村で見た白菜のお話し   目の付け所がいいですね〜 工藤さんは詩人ですものね

    ほてはまたかしさんの のびのびとした力強い絵もステキデス
    小さな白菜の気持ちが 伝わり 涙が出そうになり そして
    春に きいろい花をいっぱい咲かせて ちょうちょがやってきて
    幸せな気持ちにしてくれました!

    小さい白菜は みんなと同じように大きくなりたくて みんなと一緒にやおやに連れて行ってほしかったに違いありません

    気持ちが分かるのです

    みんなと同じようにしたいというちいさいはくさいのきもちが 痛いほど分かります

    でも・・・ みんなは 人間に食べられたのですが・・・
    小さい白菜は 寒い冬を越して 春には 喜びが待っていたんですもの
    やっぱり 哀しかったぶんだけ 喜びが大きいとおもいました

    ステキな絵本です 
    くどうさん ほてはまさんの 心が伝わる絵本です
    読んであげたい絵本です!

    投稿日:2013/07/31

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  • 地味ながら、心に根ざす

    ほてはまたかし氏は
    くどうなおこ氏の「のはらうた」の版画の方ではありませんか
    ん???
    版画ではなく、今回は「絵」ですね
    あとがきページの所には
    「画家」になっています

    登場するのは
    物知りでおじいさん的存在の柿の木と
    白菜を収穫にくるトラックのおにいさん・・・
    だけですし
    白菜に目や口がついているわけではなく
    「油絵」です

    おはなしが、くどうさんらしい
    ことばのリズムで
    文字が多いのが苦にならずに
    読み進んでいけます

    畑にきれいに整列された白菜
    そこから、あぶれた?小さな白菜

    自分が何なのか
    皆どうなるのか
    自分だけ小さい
    でも、残ったみんなと同じようにされてうれしい
    やおやへのあこがれ
    それは、叶わず
    でも、・・・

    規格外だからーと
    途中抜かれたり
    捨てられたり
    してしまうのでは?
    という心配も付きまといます

    「おおきくなりたい」
    「〜したい」という白菜の
    小さいながらも夢があります

    大きな展開はなく
    地味な感じでさえあります
    静かに季節がながれる感じ

    でも・・・

    「いち・に・さん・し 〜
     ご・ろく・なな・はち 〜」

    のリズムよい、心地よい言葉が
    小さな白菜の気持ちをうまく表しています

    くどうさんの幼児体験から
    生まれた絵本のようですが
    小さい時の感性をいつまでも
    温めていたのかな・・・と思うと
    感心してしまいます

    大人にもいいです

    投稿日:2013/07/15

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