「おおきなおおきな木があるといいな。」とかおるがおかあさんに言う。
木登りするような木じゃなくて、もっともっと大きな木。
幹は、おとうさんおかあさんいもうと、そしてかおるが手をつないでやっとかかえられるような木。
下からは、はしごで登っていく。
2つめの枝からは木に穴が開いていて、洞穴の中もはしごで登っていく。
そして、登りきると、かわいい部屋につながっている。
この部屋には、台所もあって、ホットケーキも焼ける。
3歳の妹のかよちゃんも登れるように、吊り篭もある。
その先には、まだまだはしごがあって、りすのいえがある。
そして、その先は、見晴台。たくさんの鳥がやってきます。
四季もその大きな木にある部屋で思う存分、感じる事ができる。
かおるが考えた大きな木のことを聞いてくれたのは、おとうさん。
おとうさんも子どもの頃、同じような事を考えたんだって。
そして、こんどこそそんな大きな木を手に入れるために、2人は「まてばしい」という木を植える。
私が子供の時に大好きだった絵本。
かおるのおかあさんが言うように「あぶなくないかしら。」と言ってしまいそうだけど、
子供達にとって、隠れ家や基地みたいなものって憧れのひとつだよね。
こんな木の上に自分だけの城があったら、素敵だろうな。